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名古屋鉄道沿線物語

社会交通工学科 1年 鷹野 恒

自分は、地元の鉄道の課題で最初に思いついたのは
名古屋鉄道 通称名鉄である。
さて 名鉄は今年様々な車両が引退する。
ゆえにその車両などを調査しここに記す。



第1章  パノラマカー(7000系)

 1961年(昭和36年)に日本車輌製造で製造され、名古屋本線の特急に投入された。日本車輌製造は、名古屋地区ではよく見られる。名古屋市交通局などで見られる。
 7000系で一番目につくものといえばやはり色と展望車であるだろう。
 過去に例のない赤(スカーレット)一色にした。当時刊行された鉄道ファンの創刊号の表紙を飾った。
 展望車の発想はイタリアへ視察に行った際イタリア国鉄(FC)のETR300形に搭載されている展望車の発想を取り上げられたと考えられる。
伊国鉄 ETR300形 名鉄7000系パノラマカー
図1.イタリア国鉄(FC)ETR300形 図2.名古屋鉄道7000系


 この車両の登場により小田急電鉄ロマンスカー3100系「NSE」や165系の改造車「パノラマエキスプレス アルプス」などにも受け継がれている。

小田急ロマンスカー 3100系NSE JR165系の改造車
図3.小田急電鉄 3100系「NSE」      図4.165系の改造車




第2章  パノラマSuper(1000系)

 東西直通40周年にあたる1988年の夏に登場した。折からの好景気とあって、座席指定車(当時)の上級化ニーズに応えるべく一挙に9編成36両が投入された。
 パノラマSuperにも勿論ミュージックホーンが搭載されている。
 しかし空気音は8800系と同様にICによるデジタル制御となった。また、空気笛は名鉄初の高低2音吹鳴(ダブルホーン)である

名鉄1000系 パノラマSUPER 名鉄8800系 パノラマDX
図5.1000系 パノラマSuper 図6.8800系 パノラマDX




第3章  ミュージックホーン

 警笛においては、空気式に加えトランジスタ式のトランジスタホーンを装備。そして第3の警笛として3音階で作られた音楽を奏でるミュージックホーンである。このミュージックホーンは開業初日まで車両開発の関係部署以外 役員にさえその存在を知らせない徹底した極秘プロジェクトとして企画され、発車式に初めて披露された。
 なおミュージックホーンは後継特急車となる1000系や1600系、2004年に新制された2000系、2200系などにも受け継がれ名鉄特急には欠かすことのできない存在になっている。なお最近は騒音などの被害が相次ぎあまり聞くことができなくなりつつある。しかし新名古屋(名古屋駅)は地下にホームがあるためミュージックホーンをよく鳴らしてくれる。



第4章  これから…

 なお8800系および1800系はすでに引退しておりさらにパノラマカー、パノラマSuperなども近いうちに引退する予定となっている。
 空港開業により名鉄の良き時代のスカーレット一色のカラーリングや展望車はまもなく終焉をむかえる。

名鉄7000系パノラマカー 名鉄1600系パノラマSUPER
図7.7000系 パノラマカー       図8.1600系 パノラマSuper

名鉄2000系 ミュースカイ 名鉄2200系 μ(ミュー)
図9.2000系 ミュースカイ       図10.2200系 μ(ミュー)




おわり


 
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